Webの仕組みサーバー, アクセス集中
「アクセス集中でつながらない」とき
人気サイトが「アクセス集中でつながらない」とき、何が起きているのか
森啓亮

人気サイトが「アクセス集中でつながらない」とき、何が起きているのか
人気チケットの販売開始、テレビで紹介された直後の店のサイト、限定セールの開始時刻。
「アクセスが集中してつながらない」
状態は、裏で何が起きているのでしょうか。
サーバーは、例えるなら窓口です。 1つの窓口が同時にさばける客数には限りがあります。
普段のアクセスが窓口の処理能力に収まっているうちは快適ですが、開始時刻に何万人が一斉に来ると、行列があふれます。
応答が遅くなり、待ちきれなかったリクエストがエラーになり、最悪はサーバー自体が応答不能になる。
「落ちた」
と呼ばれる状態です。
対策として業界がやっていることは、実は物理的で分かりやすい発想です。
①窓口を増やす (サーバーの台数や性能を増強する。クラウドでは需要に応じて自動で増やす仕組みもあります)。
②行列を整理する (順番待ちページを挟んで、入場を少しずつにする。チケットサイトの「待機室」がこれです)。
③よく聞かれるものは掲示板に貼り出す (画像などの静的な内容を、世界中に分散した配信網=CDNから返し、本体の窓口を軽くする)。
ではなぜ、大企業でも落ちるのか。
窓口を増やすにはお金がかかり、年に数回のピークに合わせて常時増強しておくのは無駄が大きいからです。
どこまで備えるかは、技術ではなく費用対効果の経営判断なのです。
小さな事業者のサイトが同じ心配をする必要は、普段はほぼありません。
ただ、テレビや有名SNSで紹介される予定があるなら、事前に管理者へ一報入れる価値はあります。
一時的な対策の準備ができますし、少なくとも「その日サイトが重くなる理由」を全員が分かった状態で迎えられます。


