インターネットは、どこに「ある」のか
クラウドの実体は、海底ケーブルと巨大な建物だった

「データはクラウドに保存されます」。 よく聞く言葉ですが、 クラウド=雲 という言葉のせいで、データがどこか空中に浮かんでいるようなイメージを持っている方も多いと思います。 今日は、インターネットの物理的な正体の話です。 まず、あなたのサイトやデータが実際に置かれている場所は、データセンターという建物です。 中には膨大な数のサーバー(コンピュータ)が並び、電源と冷却と警備が24時間動いています。 クラウドとは、この巨大な建物群を借りて使う仕組みのことで、実体は極めて物理的な施設です。 国内にも各地にあります。 では、海外のサイトを見るとき、データはどう届いているのか。 答えは海底ケーブルです。 大陸間の通信の大部分は、衛星ではなく、海の底に敷かれた光ファイバーケーブルを通っています。 日本とアメリカの間にも複数の太いケーブルが走っていて、あなたが海外のサイトを開くたび、データは文字通り太平洋の底を往復しています。 船の錨や地震でケーブルが切れて、地域の通信が遅くなる事故も実際に起きています。 この物理性を知っておくと、いくつかの話が腑に落ちます。 データセンターの障害で複数のサービスが同時に止まる理由。 大事なデータは物理的に離れた場所に複製を置くべきだと言われる理由。 そして、遠い国のサーバーより近くのサーバーの方が表示が速い傾向の理由も、信号が実際に距離を移動しているからです。 インターネットは魔法ではなく、建物とケーブルと電気でできた、巨大な物理インフラです。 あなたのホームページも、その建物のどこかで、今日も電気を使って動いています。 そう考えると、月々のサーバー費用の意味も、少し実感が湧くのではないでしょうか。
