制作会社を変えるときのドメイン移管と手続きの流れ
ドメイン移管とデータ引き継ぎの手順を分かりやすく解説
制作会社を変えたいときの手順って、何から始めればいいか分からない人が多いと思います。私も「他の制作会社に乗り換えたいけど、データはどうなるんだろう」「今のドメインは引き継げるんだろうか」といった相談をよく受けます。
結論から言うと、制作会社を変えるときは「ドメインの所有権」と「過去のデータ」の2つが引き継げるかどうかが鍵になります。多くの人はこの2つをどうやって確認するか、どのタイミングで動けばいいかが分からないまま進めてしまいます。実は手順を間違えると、せっかくのドメイン評価(Googleからの評判のようなもの)が失われたり、データが残らなかったりする可能性があります。今回は、制作会社を変えるときに確認すべきポイントと、スムーズに乗り換えるための流れをお伝えしたいと思います。
新しい制作会社に変える前に、今の契約内容を確認する
制作会社を変えようと決めたら、まず今の契約書や契約メールを見直してください。確認すべきポイントは3つです。
1つ目が「ドメインの所有権は誰にあるのか」です。ホームページのアドレス(example.comのような部分)は、契約時にどこが購入・管理しているかで話が変わります。現在の制作会社が会社名義で取得していた場合、そのドメインを新しい会社に移すには譲渡手続きが必要です。逆に、あなた自身の名義や会社名義で取得していれば、制作会社が変わっても引き継げます。
2つ目が「過去に作ったページやブログ、お客様情報のバックアップをもらえるか」です。制作会社によっては「うちで管理している以上、データはお渡しできない」と言うところもあります。これはトラブルになりやすいポイントなので、早めに確認して、もしもらえないなら、乗り換え前にデータをダウンロードしておく必要があります。
3つ目が「契約期間と解約手数料」です。月額費用で契約していても「1年は辞められない」という条件がないか、あるいは途中解約に違約金がないかを確認しましょう。
新しい制作会社と相談するときに伝えるべき情報
こうした確認が終わったら、乗り換え先の制作会社(できれば複数社)に相談します。このとき、以下の情報を整理して伝えると、見積もりや提案がスムーズです。
「現在のドメイン名は何か」「いつから使っているか」「ドメインの所有権を確認したい、または移したいか」「過去のページやデータはどこまで引き継ぎたいか」「今のホームページで困っていることは何か」といった内容です。
ポイントは、乗り換え先の会社に「ドメインを移す手続きができるか」「古いホームページのデータをインポートできるか」を聞いておくことです。制作会社によって対応幅が異なるので、複数社に聞いた上で判断することをお勧めします。
ドメイン移管(譲渡)の手続きの流れ
ドメインを現在の制作会社から新しい制作会社(またはあなたの名義)に移す場合、以下のような流れになります。
まず、ドメインを今管理している企業(制作会社が契約している場合が多い)から「移管許可コード」をもらいます。これはドメインを引っ越しさせるための鍵のようなものです。次に、新しい制作会社やドメイン管理会社に移管手続きを申し込み、その許可コードを提出します。その後、登録メールアドレスに確認メールが届き、承認すれば完了です。手続きには数日から1週間程度かかるのが一般的です。
ここで大事なのは「ドメイン移管中もホームページが見られなくならないか」という不安です。実は、きちんと手続きを踏めば、引っ越し中もホームページは表示されたままです。ドメインは住所ではなく、IPアドレス(インターネット上の実際の住所のようなもの)を指し示す「名前」の役割なので、この名前の管理先が変わってもホームページ自体は別の場所に存在し続けるからです。
移管後に検索順位が落ちないための注意点
乗り換え時に多くの人が心配するのが「検索順位は落ちないか」という点です。正直なところ、ドメイン移管の手続き自体が理由で順位が大きく落ちることはありませんが、その後の対応によって変わってくることは多いと思っています。
Googleは「301リダイレクト」という仕組みで、ページが引っ越したことを認識します。新しいホームページに移管後、古いページのアドレスから新しいアドレスへ自動的に転送するように設定すれば、Googleは「ページが引っ越した」と理解し、過去の評価を引き継ぎやすくなります。逆に、ドメインは引き継いでも、ページのURLが大きく変わってしまい、リダイレクト設定を忘れたら、検索結果からの流入が落ちるリスクが高まります。
新しい制作会社に乗り換えるときは「過去のページはドメインと一緒に引き継ぎたい」「URLが変わったら301リダイレクトをお願いしたい」と明確に伝えておくことが大切です。
引き継ぎがスムーズでない場合の対応
現在の制作会社がデータを渡してくれない、ドメイン譲渡に応じてくれないといったケースもあります。こうした場合、まずは「ドメインと過去のデータは事業資産であり、私の所有物として扱ってほしい」と丁寧に説明することをお勧めします。
それでも応じてもらえない場合は、ドメインの管理会社(ムームードメイン、お名前.comなど)に直接相談することもできます。ドメインの登録者情報を確認し、手続きの相談ができます。過去のホームページデータについては、完全に復元できなくても、Webアーカイブサービス(Wayback Machineなど)で過去のスナップショットを確認し、重要な情報だけ回収することもできます。
制作会社を変えることは、手順を間違えると手間やリスクが増えます。でも、きちんと確認して進めれば、スムーズに乗り換え、むしろ新しい環境で更新しやすいホームページを手に入れることができます。私も、こうした乗り換えのご相談には丁寧に対応させていただきたいと考えています。
