ホームページの基礎知識リニューアル

ホームページ作り直しの判断—古いサイトをいつ、どう変更するか

古いサイトを作り直すタイミング、検索順位を守る方法、その後の更新の仕組みを解説

ホームページ作り直しの判断—古いサイトをいつ、どう変更するか

既存のホームページが古い理由

10年以上前に制作されたホームページを見ると、共通の特徴があります。スマートフォンで見ると全体が縮小されて読めない、フラッシュアニメーションが動かない、問い合わせフォームが使いづらい、写真が小さくぼやけている。こうなる背景には、当時の制作環境と今の環境が大きく変わったことがあるんです。

昔は、まずパソコンで見ることを前提に作られていました。今は逆です。訪問者の7割以上がスマートフォンからアクセスする時代に、スマホ対応なしでは情報を伝えられません。また、当時の「月額費用」は、ホームページの更新をすべて制作会社に頼むのが当たり前だったので、経営者は「自分で更新する選択肢がない」と思い込んでいることが多いです。実は今、最初からスマートフォン対応で、自分で簡単に更新できる形で作り直すことは十分現実的です。

作り変えと部分修正の見分け方

ホームページの古さが気になった時点で、皆さんは迷います。「部分的に直せばいいのか、全部作り直すべきか」—この判断基準をお伝えします。

部分修正で足りるケースは、スマートフォン表示は既に対応していて、問題は「色合いが古い」「写真を入れ替えたい」「特定のセクションの文章だけ変わった」といった限定的な場合です。逆に、制作会社に依頼して修正をするたび2〜5万円かかる状況が続くなら、根本的な作り直しを検討する価値があります。

ホームページ全体の骨組み(専門用語では「フレームワーク」と呼びます)が古い場合、部分修正では限界があります。例えば、スマートフォン対応されていない、アクセス速度が遅い、セキュリティの仕組みが古い、という状態なら、部分修正では良くなりません。私の見てきた範囲では、昔のサイトを小手先で直しているうちに、修正代の累計が100万円を超えることもあります。それなら最初から新しく作った方が、コストも明確で、その後の更新も自分でできる形にできるので、長期的には賢い選択だと思っています。

作り直すときに検索順位が下がらないようにするために

ホームページを作り直すと、それまでの検索順位が下がる—この心配は多くの経営者がします。実際、作り直しで順位が落ちるケースはあります。理由は、検索エンジンが「新しいサイト」と判断して、それまでの信頼度の積み重ねをリセットしてしまうからです。

これを防ぐポイントは3つです。まず、ドメイン名(例えば「example.com」)は変えないことです。ドメインは、インターネット上の「名前」として機能しており、長く同じドメインを使い続けることで検索エンジンの信頼が蓄積します。ドメインを変えると、その信頼がゼロになってしまいます。次に、既存のページが検索されていたなら、そのページの情報は新しいサイトにも引き継ぐことです。内容が全く違うページに置き換えるのではなく、「リダイレクト」という仕組みで古いページから新しいページへ自動的に案内する設定をします。これにより、検索エンジンに「このサイトは成長している」と認識させられます。

ただし、検索順位の変動は複数の要因に左右されるため、「これをやれば順位が落ちない」と保証することはできません。ただ、上記の対応をしておくことで、リスクを最小限にすることは可能です。

作り直した後、自分で更新するには

ホームページを作り直す一番の理由が「業者に頼まなくても自分で更新したい」という経営者は少なくありません。実は、それは可能です。

従来の制作会社の多くは、ホームページが完成した後、更新は「また制作会社に連絡してください」という流れを前提にしていました。その結果、更新代が毎回5千円〜2万円かかり、「ちょっと文字を直すだけなのに」と感じる方も多いと思います。

今は、独自の管理画面(専門用語では「CMS」と呼びます)を使うことで、パソコンやスマートフォンから直接文章や写真を変更できるようになりました。ブログを更新する感じで、ホームページも更新できるということです。ただし、この形で作られたホームページは、設計段階で「素人が触っても大丈夫な堅牢性」を考慮する必要があります。つまり、制作会社側の仕事が増えるんです。そのため、昔ながらの「業者が管理するもの」という前提で作られたホームページよりも、初期費用や月額費用が変わることもあります。ただ、後々の更新代を考えると、長期的にはその方が経営側の負担が少なくなる場合が多いと、私は見ています。

制作会社を変える手順と準備

ホームページを作り直すときに、今の制作会社から別の会社に変更するケースもあります。この流れを理解しておくと、スムーズに進みます。

まず、新しい制作会社を決める際に、「そちらでドメインの移管に対応できますか」と確認してください。ドメインとは、先ほど説明した「ホームページの名前」です。ドメインの登録は通常、制作会社が代理で行っていることが多いので、その所有権の移行手続きが必要です。

次に、既存のホームページのデータ(テキストや写真など)を引き継ぎたい場合は、その旨を現在の制作会社に伝えて、データをもらいます。この時点で、「このデータは新しい会社で使うために渡してほしい」と明確に伝えることで、トラブルを防げます。

新しい会社が立ち上がった段階で、新しいホームページへのドメイン設定を行います。この過程で一時的にサイトが見えなくなることもあるので、事前に「作業日時がいつか」を確認しておくと、トラブル対応がしやすいです。ただし、技術的な詳細は専門家に任せるべき部分なので、「現在のドメイン登録者が誰か」「新しい制作会社がドメイン移管の経験があるか」だけ確認して、後の手続きは任せるのが現実的です。

ホームページを新しくすることで、業務の効率化と情報発信の質が大きく変わります。古さを感じたら、作り直しを視野に入れて、複数の制作会社に相談してみる価値があると思っています。CRE-COMSENCEでも、こうした作り直しのご相談を承っています。