ホームページ作り変えドメイン

ホームページ作り変え時、ドメイン名は変えるべき?判断基準と実装方法

古いドメインを使い続けるか、新しくするか。作り変え時の判断基準と手続き

ホームページを作り変えるときに、よく相談されるのが「今使っているドメイン名のままでいいですか?」という質問です。ドメイン名というのは、インターネット上での住所ではなく、お店の「屋号」に近い役割を果たしています。引っ越すときに屋号を変えるかどうかを迷うように、サイトを作り直すときにもドメインをそのまま使うか、新しくするかで判断が分かれることがあります。

実際のところ、作り変えのときにドメインを変える必要があるかどうかは、いくつかの条件で決まります。今回は、その判断基準と、変える場合・変えない場合の注意点をお伝えしたいと思います。

ドメイン名を「そのまま使う」メリットと注意点

既存のドメインを使い続ける最大のメリットは、検索エンジンにおける信頼が続くということです。Googleなどの検索エンジンは、ドメインが長く運営されていることを、サイトの信頼度を判断する一つの要素にしています。同じドメインで運営歴が長いほど、新しいコンテンツの検索順位が比較的つきやすくなる傾向があります。

また、名刺やチラシ、看板に記載していたドメインをそのまま使えば、既存のお客様が同じアドレスでサイトを見つけやすいというメリットもあります。外部サイトからのリンク(被リンク)も、そのドメインに向かっているものがあれば、それが失われずに済みます。

ただし、注意点があります。古いドメイン名が、新しいビジネスの内容や業種と合わなくなっている場合です。たとえば、以前は「○○製造.jp」という屋号だったのに、今は「△△販売」にシフトしているケースがあります。こういうときは、ドメイン名がお客様を混乱させるリスクがあります。私の見てきた範囲では、ドメイン名が業務内容と乖離しているほど、新規顧客からの問い合わせ率が落ちる傾向があります。

ドメイン名を「変える」ときに必要な準備

ドメインを新しくする場合、作り変えの準備段階からいくつかのステップが必要です。

最初にやることは、古いドメインから新しいドメインへ「301リダイレクト」という転送設定を行うことです。これは、古いページへのアクセスを自動的に新しいページに転送する仕組みです。こうすることで、外部サイトからのリンクや、検索エンジンが持っている古いページの情報が、新しいドメインに引き継がれやすくなります。

ただ、完全には引き継がれません。Googleの公式ガイドでは、リダイレクト後も一定期間は順位が下がることがあると明記されています。どれくらい下がるか、どのくらいで回復するかは、サイトの規模や競争環境によって異なるため、保証することはできませんが、一般的には3ヶ月~半年程度で安定することが多いという報告が多いです。

新しいドメインを取得するときは、屋号や事業内容が含まれた名前にすることをお勧めします。お客様が検索するときに、自然と入力しやすいドメイン名のほうが、その後の運営がしやすくなります。たとえば、地域名や業種が入ると、地元の検索で有利になることもあります。

古いドメインをどう扱うか

ドメインを変えることを決めた場合、古いドメインの扱いをどうするかは重要な判断です。

一つの方法は、古いドメインを手放さずに持ち続け、新しいドメインへのリダイレクト設定だけを残しておくというやり方です。この場合、古いドメインの契約更新料は毎年かかり続けますが、もし外部サイトからのリンクがまだ古いドメインを指していれば、その価値が生かされます。年間1,000円~3,000円程度の負担で、検索の信頼を引き継ぐ期間を作ることができます。

もう一つは、古いドメインを手放すという選択肢もあります。その場合、古いページへのアクセスは、ある時点で404エラー(ページが見つかりません)になります。これは、外部からのリンクが全て失われるということです。ただ、新しいドメインで質の高いコンテンツを作り続ければ、時間とともに検索順位は回復していきます。私の経験では、1年~1年半のスパンで、多くのページが元の順位に戻っているケースが多いです。ただし、これは業種やキーワードの競争度によって変わるため、確実なことは言えません。

業種・規模別の判断のポイント

小規模な事業所の場合、外部からのリンクが少ないことがほとんどなので、ドメインを変えても大きな影響は出ないことが多いです。むしろ、新しい屋号に合ったドメイン名にすることで、お客様の利便性が上がる効果のほうが大きいことがあります。

一方、多くのメディアサイトや業界サイトからリンクを受けている場合は、古いドメインの価値が高いため、リダイレクト設定をきちんと残して引き継ぐほうが有利です。

地域密着型のビジネス(飲食店、整体院、工務店など)の場合は、地域名がドメインに入っているかどうかが、検索結果に微妙に影響することがあります。作り変えるときに「札幌」「北海道」のような地域名を新しいドメインに入れることで、ローカル検索での見つけやすさが上がる可能性があります。

最後の判断:どちらを選ぶか

ドメインを変えるか変えないかの判断は、以下の3つの条件で決めることをお勧めします。

まず、現在のドメイン名が、お客様が検索するときに「その会社の屋号」として入力されているかどうかです。入力されていれば、変えないほうが無難です。次に、お客様に「この会社といえば、このドメイン」という認識があるかどうかです。長年同じドメインで営業していれば、変えることで混乱が生じるリスクがあります。最後に、新しい屋号やビジネス内容に合ったドメイン名が思いつくかどうかです。

どちらを選んでも、大事なのは「判断を早めに決めること」です。作り変えの途中で方針が揺らぐと、実装が複雑になり、思わぬミスが生じることがあります。作り変えのご相談をいただくときは、このドメインの扱いも含めて、最初の打ち合わせで決めるようにしています。

作り変えを検討されているなら、自社のドメイン名がお客様にどう見えているのか、一度確認してみてはいかがでしょうか。その答えが、最適な判断につながると思っています。