ホームページ作り変え時に検索順位が落ちない方法—4つの準備
検索順位を落とさない作り変えのコツ—ドメインとURLの引き継ぎ方
ホームページを作り変える時、多くの方が心配なさるのが「今のホームページで培ったGoogleからの評価を失ってしまうのではないか」という点です。実は、作り変えの方法によって、検索順位への影響は大きく変わります。私の見てきた範囲では、作り変え後に検索からのアクセスが落ちてしまった事例の多くは、ドメイン名を変えたか、ページのURLが大きく変わったか、あるいは大切な設定を引き継ぎ忘れたかのいずれかです。逆に、これらの点をしっかり押さえると、検索からの流入を維持したまま作り変えることが十分可能です。
ドメイン名は引き継ぐのが基本
「ドメイン名」とは、ホームページのアドレスの一部です。example.comの「example.com」の部分がそれです。Googleは、あるドメイン名に対して「このサイトはいくらか信頼できる」という評価を蓄積します。10年、20年と同じドメイン名を使い続けているサイトと、新しく始まったサイトでは、Googleからの信頼度が異なるわけです。ですから、ホームページを作り変える際に新しいドメイン名を取得してしまうと、それまでの蓄積がリセットされてしまいます。ただし、何か理由がある場合(例えば社名が変わったので屋号に合わせたい、など)は別です。その場合も、古いドメインから新しいドメインへ「転送」という手続きを行うことで、Googleへ「このドメインは新しいドメインに引っ越しました」と通知できます。
ページのURLが変わるなら、転送設定を忘れずに
作り変える前後で、ページのアドレス(URL)が変わることがあります。例えば、企業情報は example.com/company だったのが、新しいホームページでは example.com/about になる、といった具合です。Googleは「ページ」という単位で評価を蓄積しているため、URLが変わると、それまでの評価がその新しいURLに引き継がれません。ただし、古いURLから新しいURLへ「301リダイレクト」という転送を設定することで、Googleに「このページは引っ越しました」と伝えることができます。これにより、古いURLへの評価が新しいURLに引き継がれます。
大事な設定を引き継ぐ—Google Search Consoleの設定
Google Search Consoleというツールをご存知でしょうか。これはGoogleが提供する無料のツールで、あなたのホームページがGoogleの検索結果にどう表示されているか、どんなキーワードで検索されているかなどを確認できます。作り変え前のホームページがこのツールに登録されていた場合、新しいホームページでも登録を引き継ぐ必要があります。同じドメイン名を使っているなら、新しいホームページを公開した後、Search Consoleで「アドレス変更」という機能を使うことで、評価の引き継ぎがスムーズになります。
作り変え前後で、ページ構成は急激に変えない
私の見てきた事例では、作り変え時に「ページをたくさん削除してしまった」というケースがあります。例えば、古いホームページは50ページあったのに、新しいホームページは10ページだけ、といった場合です。Googleは、削除されたページについて「このサイトからなくなったのだな」と気づくまでに数週間から数か月かかります。その間、検索からのアクセスが落ちることがあります。もし本当に不要なページがあるなら、一度に全部削除するのではなく、1か月に数ページずつ減らしていく方が、検索からのアクセスへの影響が少なくなる傾向です。
公開後の初期段階で大きな変更は控えめに
ホームページを公開した直後の1か月間は、Googleが新しいサイトの内容を把握しようとクロール(巡回)を増やします。このタイミングで大きな変更(ページ内容の大幅な書き換え、新しいページのたくさん追加、など)をすると、Googleが「このサイトは内容が安定していないな」と判断して、一時的に評価を下げることがあります。可能なら、公開から4週間程度は、小さな修正に留めておく方が無難です。
検索順位が落ちた場合、どのくらい待つべきか
作り変え後、検索順位が一時的に下がることは珍しくありません。これは「インデックス再評価期間」と呼ばれ、普通は2週間から8週間程度で回復します。ただし、上記のような設定をしっかり行っていない場合は、回復に3か月以上かかることもあります。焦って何度も変更を加えるより、落ち着いて2か月ほど様子を見る方が、結果としては早く回復することが多いです。
ホームページの作り変えは、新しい見た目や機能を手に入れるチャンスですが、同時に、Googleからの信頼を損なわないよう、丁寧に進める必要があります。制作会社がこれらの点をしっかり理解しているかどうかも、作り変え先を選ぶときの大事な判断基準になると思っています。ご不安なことは、遠慮なくご相談ください。
