ホームページ制作のコツドメイン

ホームページ作り変え時にドメイン名は変えるべき?判断基準と手順

ドメイン名を変えるかそのまま使うか。作り変えのときに必要な判断基準と実装方法を解説します

ホームページを作り変えるときに、多くの経営者の方が気になることの一つに「今のドメイン名のままでいいのか、新しく取り直したほうがいいのか」という質問があります。10年以上前から使っているドメイン、あるいは前の制作会社が決めたドメイン名に対して、違和感や不安を感じて作り変えを決意する方も多いんです。

実は、ドメイン名を変えるか変えないかは、技術的な難易度とSEO的な影響の両面から考える必要があります。慎重に判断しないと、無駄な手間をかけたり、せっかく築いた検索エンジンでの評価を落としてしまうことにもなります。今回は、ホームページ作り変え時のドメイン名選択について、実装方法も含めて書きます。

ドメイン名を変えることの検索順位への影響

まず結論から言うと、ドメイン名を変えると、検索順位が一時的に下がるリスクがあります。ただし「必ず下がる」わけではありません。

ドメイン名というのは、インターネット上の住所ではなく「名前」にあたります。実際の住所はIPアドレスという数字の組み合わせで、ドメイン名はそれを人間が読みやすい文字に翻訳したものです。検索エンジンは、このドメイン名とサイトの内容、そして他のサイトからのリンクなどを組み合わせて、信頼度や専門性を判断しています。

ドメイン名を変えるということは、検索エンジンの観点では「新しいサイト」と見なされる可能性があります。特に15年以上前から同じドメインを使っていた場合、そのドメイン自体に蓄積された信用度(ドメインエイジと呼ばれます)があります。これを失うことになるため、検索順位が下がるケースがあります。

ただし、適切にリダイレクト処理を行えば、ドメイン名を変えても大きな影響を回避することは可能です。これについては後述します。

ドメイン名を変えるべき場合と変えなくていい場合

では、どんな場合に名前を変えるべきなのでしょうか。私の見てきた範囲では、以下のような判断基準で考えている方が多いようです。

【変えるべき場合】 昔の屋号でドメインが作られていて、今は全く別の事業内容になっている場合。例えば「takeout-yakiniku.jp」というドメインで焼肉店がカフェに業態転換したようなケースです。業種が大きく変わると、ドメイン名と現在のサイト内容のズレが大きくなり、検索エンジンも来訪者も混乱します。

また、前の制作会社が意図的に取得した、会社の宣伝色が強いドメイン名(例:「crecomsence-pr.jp」など)も、お客様の視点ではなく制作会社の視点で作られているため、お客様にとって分かりやすいドメインに変える価値があります。

【変えなくていい場合】 屋号や事業内容は変わっていないが、単に「ドメイン名が古臭い」「もっと短い名前にしたい」という理由なら、変えないほうが無難です。既に5年以上使っているドメインであれば、検索エンジンからの評価がある程度蓄積されています。

また、お客様から「〇〇.jp で検索するとあなたのサイトが出てくる」と認識されている場合も同じです。ドメイン名は会社の名前に近い役割を果たしているため、変えることで既存顧客の信頼を損なう可能性があります。

ドメイン名を変える場合の技術的な手順

ドメイン名を変えると決めた場合、やるべきことは決まっています。

まず、新しいドメイン名で新しいサイトを立ち上げます。同時に、古いドメイン名のサイトから新しいドメイン名へ、全ページをリダイレクト(自動転送)する設定をします。技術的には、サーバーの設定ファイル(.htaccessやサーバー管理画面)で「301リダイレクト」という設定を行います。

301リダイレクトは、検索エンジンに対して「このページは新しいドメインに移転しました、検索順位の評価も引き継いでください」というシグナルを送ります。全ページ単位で正しくリダイレクト設定ができれば、ドメイン名の変更による検索順位の大幅な下落を防ぐことができます。

この設定は制作会社に依頼することがほとんどですが、実装方法としては「古いドメイン全体を新しいドメイン全体にリダイレクト」するか「ページ単位で対応」するかの2択があります。業種やサイト構造によって最適な方法が異なります。

ドメイン名の選び方のコツ

せっかくドメイン名を変えるなら、この機会に考えやすい名前を選びたいものです。

基本的には、お客様が検索するときに使いそうなキーワードを含めるのが理想です。例えば、札幌の工務店なら「sapporo-komuten.jp」や「sapporo-reform.jp」のように、地名と業種を組み合わせると、検索結果にも出やすく、来訪者にとってもサイトの内容が一目で分かります。

次に、短くて覚えやすい名前にする。ドメイン名が長いと、名刺やチラシに書くときに小さな文字になり、お客様が直接入力するときに間違いやすくなります。

そして、特殊記号やハイフンが多すぎないこと。「my-company-2024.jp」のようにハイフンが多いと、口頭で説明するときに「えっ、ハイフンは何個?」と何度も聞かれることになります。

最後に、取得可能性の確認です。既に誰かが取得しているドメインは使えません。また、日本語ドメイン(例:企業.jp)も技術的には可能ですが、海外のシステムとの相性問題が起きることがあるため、一般的には英数字の組み合わせのほうが無難です。

ドメイン名を変えない場合の賢い方法

「ドメイン名は変えたくないが、より分かりやすいサイト構成に作り変えたい」という場合もあります。その場合は、ドメイン名はそのままで、サイト内部の構成や見た目だけを変える選択肢があります。

この場合、リダイレクト設定は必要ありません。既存のドメインの評価をそのまま活かしながら、新しいサイトに切り替えることができます。検索順位が下がるリスクも最小限で済みます。

制作会社を変える場合でも、古いドメイン名を新しい制作会社に引き継ぐことは可能です。ドメイン自体は、取得時の登録情報を更新することで、別の制作会社でも使い続けられます。これについて次回詳しく書く予定ですが、制作会社の変更時には、ドメインの所有権を自分の名義にしておくことが重要です。

ドメイン名の変更判断は、「見た目」と「検索順位」と「顧客認識」のバランスを取りながら考える必要があります。確実な判断のためには、制作会社に現在のドメインの状況(何年使われているか、どの程度の検索流入があるか)を確認してから決めることをお勧めします。CRE-COSENCEでは、作り変え相談の際に、ドメイン変更のリスクと利益を整理するのをお手伝いしています。