日本語のURLをコピーすると記号の羅列になるのはなぜか
%表記の正体と、自社サイトのURLの決め方
森啓亮(代表) / CRE-COMSENCE(クリコムセンス)
日本語を含むURLをコピーすると「%」と英数字の羅列になるのは、URLに使える文字が英数字と一部の記号に限られているためです。日本語の文字はUTF-8という方式でいったん数値に置き換えられ、1つずつ「%+2桁」の形で書き表されます。文字化けや不具合ではなく、同じページを指す正式な書き方です。リンクとして貼れば、そのまま問題なく開きます。
💡 日本語URLをコピーすると記号になるのは、何が起きているのか
日本語を含むURLをコピーして貼り付けたときに「%」と英数字が並ぶのは、文字化けでも不具合でもありません。URLとして正式な書き方に変換された状態で、指し示しているページは同じです。
URLには、使ってよい文字があらかじめ決められています。英数字と、ハイフンやピリオドなど一部の記号だけです。
日本語の文字やスペースは、そのままではURLの中に置けません。そこで、文字をいったん数値の並びに直してから、1つずつ「%」と2桁の英数字で書き表します。これをパーセントエンコーディング(URLエンコード)と呼びます。
数値への直し方には、いまのWebで広く使われているUTF-8という方式が使われます。日本語の漢字やかなは、この方式ではたいてい3つの数値になります。
💡 たとえば「料」という字は、URLの中では %E6%96%99 と書かれます。1文字が9文字分の長さに膨らむ計算です。
アドレスバーに日本語のまま表示されているのは、ブラウザが読みやすいように元の文字に戻して見せてくれているからです。コピーしたときに姿が変わるのは、本来の表記のほうが出てきたからで、壊れたわけではありません。
なお、表示を日本語のままコピーできるかどうかは、ブラウザの種類やバージョンによって挙動が異なります。
🔍 なぜURLは英数字しか直接扱えない決まりなのか
URLが英数字と一部の記号しか直接扱えないのは、世界中のどの機器でも同じように読み取れる表記にそろえる必要があったからです。日本語などの文字は、その土台を変えずに後から載せるかたちで、%表記という共通の書き方に置き換えられています。
URLの仕組みが作られた当時、世界中の機器が確実に読み書きできる文字は、英語圏で使われていた英数字中心の文字集合(ASCII)に限られていました。
URLは、入力されてから目的のサーバーに届くまでに、いくつもの機器やソフトを通っていきます。途中のどこかが日本語の扱い方を知らなければ、そこで意味が変わってしまいます。
そこで、どの機器でも同じに読める英数字だけで書けるようにしておき、それ以外の文字は「%+数値」という共通の書き方に置き換えることにしました。各国の文字を後から足すために、土台を壊さずに上に乗せた方法だと考えると分かりやすいと思います。
もう一つ理由があります。URLの中では「/」「?」「&」「#」といった記号が、区切りとしての役割を持っています。これらを文字としてそのまま含めると、区切りと見分けがつきません。
🔍 作る側の話をすると、検索フォームに入力された言葉をURLに載せる処理では、このエンコードを通し忘れると「&」以降が別の項目と解釈され、入力値が途中で欠けます。プログラムの中では、文字をURLに組み込む前に必ず変換処理を挟むようにしています。
⚠️ 日本語URLで実際に困るのは、どんな場面か
日本語を含むURLは、画面上は読みやすい一方で、文字数が大きく増えるため、メール・印刷物・QRコードなど「URLを文字列のまま扱う場面」で扱いづらくなります。ページが開けなくなるわけではありません。
- メール本文に貼ると1行が極端に長くなり、折り返しのところで改行が入ってリンクが途中で切れることがあります。
- チラシや名刺にURLを印刷したい場合、%表記では長すぎて載せられず、日本語表記で印刷しても入力する人が手間取ります。
- QRコードに入れると、文字数が増えた分だけ模様が細かくなります。小さく印刷したときに読み取りづらくなることがあります。
- アクセス解析の画面にURLの一覧が並んだとき、%表記のままだとどのページのことか人の目で判別しにくくなります。
- 古いシステムやチャットアプリでは、自動でリンクになる範囲の判定がうまくいかず、途中までしかリンクにならない場合があります。
⚠️ いずれも「日本語URLだから開けない」という話ではありません。リンクとしてクリックする分にはどれも問題なく開きます。困るのは、URLを文字列のまま人の手で運ぶ場面に限られます。
✅ 自社サイトのURLは、日本語と英数字のどちらで決めるとよいか
新しく作るページのURLは、英数字の短い単語で付けておくほうが扱いやすいと考えています。日本語URLが表示や検索で機能しなくなるわけではありませんが、印刷物やメールで伝える場面を考えると、英数字のほうが取り回しが利きます。
- 人の目に触れる回数で決める — チラシ、名刺、メールで伝える予定のあるページは、英数字の短い単語にしておくと伝えやすくなります。
- 意味が分かる言葉を選ぶ — /company/ /price/ /contact/ のように、英数字でも中身が想像できる単語にします。社内の誰が見ても何のページか分かることが目安です。
- 長さを抑える — 日本語は1文字が9文字分ほどに膨らむため、長い見出しをそのままURLにすると扱いにくくなります。
- すでに公開しているページは安易に変えない — 外部からリンクされている可能性があるため、変更するなら古いURLから新しいURLへの転送設定(301リダイレクト)をセットで行います。
- 表記を統一する — URLの末尾に「/」が付くかどうかが、サイトマップや正規URLの指定と食い違うと、検索エンジンが正しいページを判断しにくくなります。公開時に表記をそろえるようにしています。
✅ 2026年10月時点で私が確認している範囲では、日本語URLだから検索結果で不利になる、と言い切れる根拠はありません。順位に関わることは保証できないため、ここは扱いやすさで選ぶ、という整理が現実的だと思っています。
URLの付け方は、公開した後ほど変えにくい部分です。これから作る段階の方は、設計時に相談先と決めておくと後が楽になります。
