デイサービスのホームページ作り変え、空き状況の見せ方はどれか
ケアマネジャーと家族、双方が迷わない載せ方
森啓亮(代表) / CRE-COMSENCE(クリコムセンス)
デイサービスのホームページを作り変えるなら、空き状況は「残席数まで数字で出す」「空きあり・要相談・満員の3段階で出す」「載せずに問い合わせで答える」の3つから、事業所が毎週更新し続けられる形を選ぶのが現実的だと思っています。どれを選ぶ場合も、最終更新日を必ず添えてください。日付のない空き情報は、見た人に信用されにくくなります。
📅 空き状況は、数字で出すか3段階で出すか
デイサービスのホームページを作り変えるとき、空き状況の見せ方は「残席数まで数字で出す」「空きあり・要相談・満員の3段階で出す」「掲載せず問い合わせで答える」の3つから選ぶことになります。選ぶ基準は見栄えではなく、事業所として毎週更新し続けられるかどうかです。更新が続かない見せ方を選ぶと、古い情報が残り続けてしまいます。
選び方の目安を挙げます。
- 毎日あるいは週に1回、決まった人が確実に更新できる → 残席数まで出す形が向いています。ケアマネジャーが電話をかける前に判断でき、照会の手間が減ります。
- 更新の担当を決めきれない、定員の変動が激しい → 「空きあり/要相談/満員」の3段階と、最終更新日を出す形が現実的です。
- 曜日ごとに空きが偏る → 曜日別の表にすると、月・水だけ空いているといった実情が正確に伝わります。
⚠️ どの形を選ぶにしても、最終更新日を必ず添えてください。日付のない空き情報は、見た人が信じてよいか分からず、結局電話で確認することになります。
私の見てきた範囲では、作り変えのときに意気込んで細かい表を作り、半年後に更新が止まっているサイトが少なくありません。止まった情報は、載せていないより信頼を下げてしまうと感じています。
迷ったときは、3段階表示から始めて、続けられそうなら細かくしていく順番をおすすめしています。
🔍 ケアマネジャーは、作り変え後のサイトで何を見ているか
ケアマネジャーが作り変え後のホームページで確認しているのは、雰囲気よりも照会の可否を判断できる事実情報だと考えています。具体的には、対応エリアと送迎範囲、営業日と営業時間、定員と一日の流れ、医療的な対応の可否、利用料金の目安です。これらが1ページにまとまっていると、電話の前に候補として残りやすくなります。
- 対応エリアと送迎範囲。市内全域なのか、特定の区や町内に限るのか。札幌のように区をまたぐと距離がある地域では、ここが曖昧だと照会の前に候補から外れてしまうことがあります。
- 営業日と営業時間、送迎の時間帯。祝日や年末年始の扱いまで書かれていると助かります。
- 一日の流れと定員、入浴や機能訓練など提供内容の具体。「レクリエーション充実」より、午前の過ごし方が分かるほうが伝わります。
- 医療的な対応の範囲。吸引や服薬管理など、どこまで受けられるかは事業所ごとに違います。
- 利用料金の目安と、介護保険の自己負担以外にかかる費用(食事代・おむつ代など)の項目。
🔍 これらは、事業所にとっては当たり前すぎて書き忘れやすい情報です。作り変えの打ち合わせでは、パンフレットに載っている内容を一度そのまま並べ、Webに置くものと置かないものを仕分けるところから始めると漏れにくくなります。
📝 Webに載せる情報と、書面で渡す情報の線引き
介護事業所のホームページでは、事業所名・所在地・連絡先・サービス種別・指定事業所番号といった基本情報は載せる前提で考え、重要事項説明書や細かな加算の内容は書面での説明を基本にするのが整理しやすいと思います。Webは照会の入口、書面は契約の根拠、と役割を分けて考える形です。
- 事業所の基本情報 — ホームページに載せる。事業所名、所在地、電話番号、サービス種別、運営法人名は、誰が見ても分かる場所に。
- 指定事業所番号 — ホームページに載せてよい情報です。公的に指定を受けている事業所だと短く示せます。
- 重要事項説明書 — 掲示や交付の取り扱いは運営基準に関わるため、ホームページ掲載で足りるかどうかは所管の自治体の指導によって異なります。PDFを置く場合も、書面での説明とは別物として扱ってください。
- 料金 — 自己負担の目安と実費項目を「〇〇年〇月時点」と添えて載せる。介護報酬や加算の扱いは改定で変わるため、断定的な金額表示は避けるのが無難です。
- 利用者の声や体験談 — 効果や改善を約束するような書き方は避け、見学時の感想など事実に近い範囲にとどめる。
⚠️ 介護保険制度の表示に関わる判断は、年度や自治体で取り扱いが変わります。最終的には指定権者である自治体の窓口や、顧問の専門家にご確認いただくのが確実です。2026年10月時点でも、改定のたびに見直しが必要な部分だと認識しています。
🔄 更新を続けられる形にするための手順
作り変えの機会に空き状況を更新し続けられる状態にするには、更新する情報を3つ程度に絞り、担当者を決め、スマートフォンから数分で更新できる仕組みを選ぶ、という順番で進めるのが現実的です。仕組みより先に運用の分担を決めておくと、公開後に止まりにくくなります。
- 作り変えの打ち合わせで、更新する情報を3つまでに絞る。空き状況、臨時休業・送迎の連絡、行事や日々の様子。この3つが多くの事業所にとって動く情報です。
- 更新する人を1人、代わりの人を1人決める。管理者だけが更新できる状態だと、忙しい日に止まります。
- 更新の操作をスマートフォンだけで完結できるか、公開前に実際に触って確かめる。パソコンの前に座らないと更新できない仕組みは、介護の現場では続きにくいと感じています。
- 空き状況の更新日を決める。「毎週月曜の朝に見直す」と決めるだけで、放置されにくくなります。
- 大雪や感染症での臨時休業に備え、お知らせの定型文をあらかじめ用意しておく。慌てている時に文章を考えずに済みます。
🔄 当社ではホームページに自社開発のCMS「UpNote」を標準で付けており、LINEからお知らせを投稿したり、問い合わせの通知をメールとLINEで受け取ったりできるようにしています。更新回数で追加費用はかかりません。道内では冬の急な連絡が増えるため、手元の端末から数行で出せる形にしておくと負担が小さくなります。

