クリーニング店のホームページ作り変え—仕上がり日数はどこに載せるか
季節で動く情報と、変わらない情報の置き場所を分ける
森啓亮(代表) / CRE-COMSENCE(クリコムセンス)
クリーニング店のホームページを作り変えるときは、仕上がり日数を料金・サービスのページに「通常時の目安」として常設で書き、衣替え時期の遅れや大雪による集配中止は、お知らせ欄に日付を入れて出す二段構えが扱いやすいと思っています。常設の記述は年に数回しか直さず、変わる分だけを日付付きで足す形にすれば、更新の負担が一か所に偏らずに済みます。
📝 お客様は来店前に何を確かめているか
私の見てきた範囲では、クリーニング店のホームページで先に見られているのは、①今日は開いているか、②出した物がいつ戻るか、③いくらかかるか、④集配や駐車場があるか、の4点だと思っています。作り変えのときは、この4点がトップページから2回以内のタップで届くかを基準にすると、構成が決めやすくなります。
- 営業時間と定休日 — 冬の間だけ閉店時間を早める、年末だけ営業する日があるといった変則があるなら、その但し書きまで書いてあると、電話をかける前に判断できます。
- 仕上がりの目安 — 「ワイシャツは翌日」「ダウンは一週間ほど」のように、品目ごとのおおよその日数があると、いつ出せばよいかが決まります。
- 料金 — 全品目でなくても、よく出される品目と季節物(コート、ダウン、布団など)の数字があると、持ち込む前の不安が減ります。
- 集配と駐車場 — 集配のエリア、何点から伺えるか、車を停められるか。車で寄る方の多い地域では、駐車場の有無が来店の決め手になることもあります。
💡 この4つは、どれも「今日の自分に当てはまるか」を確かめるための情報です。だからこそ、季節や天候で変わる部分をどこに書くかが問題になります。
📅 仕上がり日数は常設とお知らせのどちらに書くか
クリーニング店の仕上がり日数は、常設ページに「通常時の目安」として書き、繁忙期の遅れはお知らせ欄に日付入りで出す二段構えが扱いやすいと考えています。常設と変動を1か所に混ぜると、直すたびにページ全体を触ることになり、更新が止まりやすくなるためです。
- 年間を通して日数がほぼ変わらないもの(ワイシャツ、スーツなど) — 料金・サービスのページに常設で書く。数字を書き切ってしまって構いません。
- 季節で大きく変わるもの(衣替え時期、年末、冬物の厚物) — 常設側には「通常時の目安」と明記し、実際に延びている期間だけをお知らせに出します。
- 期限のあるもの(保管サービスの受付開始・締切など) — 日付を入れて、常設ページとお知らせの両方に置きます。期限は見落とされやすいためです。
- 一時的な事情(機械の点検、人員の都合など) — お知らせだけに出し、常設ページは触りません。終わったら取り消しのお知らせを出します。
⚠️ 気をつけたいのは、常設ページに「◯月は混み合います」と書きっぱなしにすることです。読む人はいつ書かれたか分からないため、何月に見ても今の話に見えてしまいます。変動の話には必ず日付を添えるのが安全だと思っています。
❄️ 大雪で集配を止めるとき、臨時の連絡はどう出すか
大雪で集配を中止するときの連絡は、トップページの目立つ位置とお知らせ欄の2か所に、日付・対象エリア・再開の見込みを入れて出すのが基本だと考えています。SNSだけで済ませると、ふだんSNSを見ていない地域のお客様には届きません。
- 止める基準を先に決めます。「警報が出たら」「朝6時の道路状況で判断」など、社内で共通の線を引いておくと、当日の迷いが減ります。
- 出す人を決めます。社長と事務のどちらが出しても困らないよう、二人までに絞るのが現実的です。
- 出す場所は2か所に絞ります。トップページの目立つ位置と、お知らせ欄です。本文には「日付・対象エリア・再開の見込み」を必ず入れます。
- 電話の留守電メッセージや地図サービス上の情報と、文言を揃えます。場所によって書いてあることが違うと、確認の電話が増えてしまいます。
- 再開したら、同じ場所で再開のお知らせを出します。消すだけだと、見た人には「まだ止まっているのか」が分かりません。
❄️ 当社の場合は、吹雪の朝に事務所のパソコンを開けないことを想定して、LINEから投稿するとサイトのお知らせに反映される仕組みを標準で入れています。現場から手元のスマホで出せるかどうかが、冬の運用では効いてくると思っています。
🔄 作り変えのとき、更新のしやすさをどう決めておくか
クリーニング店の作り変えでは、「お知らせと料金表を自分で直せるか」を仕様として先に決めておくことをおすすめしています。日数や臨時連絡が季節で動く業種では、更新のたびに依頼が必要な形だと、運用が続きにくいためです。
- お知らせの追加 — 自分で更新できる場合は、吹雪の朝でもその場で出せます。制作会社に依頼する形の場合は、依頼から掲載までの時間が読めるかを契約前に確認しておきます。
- 料金表の改定 — 自分で直せる場合は、値上げの連絡と同時に反映できます。依頼する形の場合は、改定の多い店舗ほど費用と手間が積み上がります。
- 写真の差し替え — 店頭や受付の写真は、改装や季節で変わります。自分で差し替えられるなら、古い外観のままにならずに済みます。
- 費用の考え方 — 更新のたびに作業費が発生する契約か、月額に含まれるかで、年間の負担がかなり変わります。見積もりの段階で確認しておきたい点です。
🔍 もう一つ、技術面の注意があります。作り変えでページのURLが変わるとき、サイトマップ(サイト内のページ一覧を検索エンジンに伝えるファイル)や正規URLの指定と、実際のURLの表記が食い違っていると、検索エンジンがどのページを本物として扱うか判断しにくくなります。当社では公開時にURLの表記を揃えるようにしています。ただし検索結果の出方は保証できるものではありません。
更新できる状態の条件は「作り変えても自分で更新できないのはなぜか—更新できるサイトの条件」、公開直前の確認点は「ホームページ作り変えの公開前チェック—発注者が見るのは何か」でも触れています。2026年10月時点の考え方です。


